2025-01-01から1年間の記事一覧
新田次郎の劔岳を読んだ。 今まで読まなかった理由は、映画版をテレビで見ていたからだ。確か、主役は、浅野忠信で、長次郎役は、 香川照之だった。 本格的な山岳映画と言って良いものだった。 さて、小説の方だが、非常に淡々と描かれているのだが、ずっし…
谷崎純一郎賞受賞作とのことだが、過去の受賞作で読んだ本がないのと、谷崎純一郎の本も読んだことがないので、どんなもんかなとは思った。 しかし、著者の本は、3冊目ではある。なんとなく、その魅力を感じて、読みたくなるのだが、理由もわからない。した…
先日読んだ『風かおる』の続編である本作を読んでみた。 長崎で蘭学を学ぶ夫を追い、弟、誠之助、彼を慕う千沙と共に長崎に移り住んだ鍼灸医、菜摘の物語だ。 そこへ、千沙の姉が、不義密通の末、夫を毒殺し、脱藩したという報せが届く。 この困難な状況下で…
この題名に惹かれて、いつか読んでみようと思っていた。 読んでみて、ちょっと、驚いた。SF的要素があるのだ。 地下鉄の階段を上がると、三十年前にタイムスリップするのだ。 しかし、別に地下鉄がタイムマシーンになっているわけではない。 どんなタイミン…
マイクル コナリーのボッシュ刑事シリーズを図書館から借りてきて読んだ。 洋書のペーパーバックを読み始めたころ、アマゾンで購入したり、キンドルで読んだり、図書館から借りて読んでいた。 主にアマゾンの書評などで評判の良いものを選んでいたと記憶する…
ドイツミステリーの大ベストセラー、全4作で、累計43万部発行の本シリーズの第一作を読んでみた。 ベルリンの壁崩壊から統一へと向かった時代を描いた警察 ミステリーだ。 刑事のトム・バビロンは、少年時代に友達たちと川で死体を見つけた。その死体には…
桂雀々追悼公演の初日に行ってきた。 上方落語家の桂雀々は、テレビで、寅さんを演じていたので初めて知ったくらいだ。山田太一が、渥美清のあとで、寅さんを演じてもらうなら、彼しかいないと言わしめた人だ。 落語は、ユーチューブで、一度聞いたくらいだ…
4つの中編からなるうっぽっぽ同心シリーズの第一巻を読んでみた。 中々、面白かった。従来の同心ものとは一線を画すと言っても良いかも知れない。 うっぽっぽと呼ばれる臨時回り同心が主人公だが、目こぼし料を受け取らず、野心のかけらもない主人公が、難…
横溝正史ミステリー大賞受賞の本作を読んでみた。 先日読んだ『代償』とは、少し、違った印象を持った。 これ以上ないような醜悪さのようなものは、匂っては、いるが、どこか、救いもあるようなハードボイルド作品だった。 横溝正史とは、ちょっと、違うが、…
頭の痛くなるTHE GREEN HOUSEのあとということで、読みなれたJOHN GRISHAMの作品を選んだ。 法律学校を出たばからの優秀な若者が、大きな法律事務所に入るのだが、 そこでは、とても、 人間とは思えないハードワークに明け暮れる。 そして、学生時代のある…
直木賞、山本周五郎賞同時受賞の木挽町のあだ討ちをようやく読むことができた。 かなり前から、読みたいと思っていたが、やっと、図書館の予約が取れた。 あだ討ちが、多くの目撃者の前で、堂々と成し遂げられたが、そのあだ討ちを成した武士の知り合いの武…
新田次郎の『聖職の碑』を読んだ。 どうも、遭難小説は、暗いイメージもあり、この小説と八甲田山は、後回しにしていた。 しかし、読んでみると、遭難小説は、その過酷な状況や、それに対する人間の強さ、弱さが描かれており、一気に読んでしまった。 ただ、…
芥川賞受賞作の本作を読んでみた。 江戸川乱歩賞や直木賞、エドガーアランポー賞受賞作などは、意識的に読んだのだが、芥川賞となると、おそらく、学生の頃に何作か読んだくらいだろう。 今回、山歩きを趣味にしている中、『バリ山行』という表題にひかれて…
西村京太郎は、日本のミステリー作家の中で、好きな作家の一人だ。 しかし、いわゆるトラベルミステリーは避けてしまう。その表題で読む気が失せるのだ。 今回、この本を選んだのち、表題の横に、十津川警部シリーズとあり、ちょっと、しくじったかとも思っ…
ディヴァインの先日読んだ『ロイストン事件』と並ぶ名作とされる『五番目のコード』を読んだ。 これは、本当に面白かった。 帰宅途中に襲われ、殺されかけた女性教師を皮切りに、 連続殺人事件が発生する。 現場には、棺のカード(棺の持つ場所を示す)が残…
西式豊の『鬼神の檻』を読んだ。 鬼と言えば、鬼滅の刃だが、漫画も完読したし、映画も常に見ている。 そういうわけではないが、鬼について、興味を持って、本書を手にした。 背表紙に、『三世代の謎が絡み合う伝奇ホラーミステリー』と ある。 三部作になっ…
作者バルガス=リョサは,1936年に南米ペルーで生まれ,『緑の家』により,ラテンアメリカ文学を代表するもっとも優れた作家の一人として認知され、2010年ノーベル文学賞を受賞しました。 全体が77の断片から出来上がっており,五つのサブストーリーが循環す…
葉室麟の『神剣』を読んだ。 時代劇が好きで、おそらく、一番、多く読んでいる作家の一人だと思う。何年か前に亡くなっており、残念だ。 さて、幕末の四大人斬りとして、岡田以蔵、中村半次郎、田中新兵衛は、有名だが、四人目が、この小説の主人公、 川上彦…
奥田英朗の短編集、『VARIETY』を読んだ。 表題の通り、種々、雑多な7編の短編小説と、2編の対談が載っている。 対談の相手は、イッセー尾形氏と、山田太一氏で、共に、奥田氏が、崇拝する方たちとの話だ。 その中で、奥田氏が、小説を書く際、全体の構成な…
恩田陸の『夜のピクニック』を読んだ。 『蜜蜂と遠雷』を読んだことがあるが、もう一つの本屋大賞受賞作のこの題名が、以前から気にかかっていた。 たぶん、以前、NHKのドキュメンタリーかで、ある学校で卒業歩行祭が毎年、開催されており、その過酷さと達成…
8つの短編からなる本書を読んでみた。 新田次郎の本は、おそらく、一人の作家として、多く読んだ1~2番ではないかと思う。 『山と渓谷』の新田次郎特集があり、全作品が、記載されていた。自分の読んだ本をラインマーカーで塗ってみたのだが、本書は、ま…
辻堂魁の風の市兵衛シリーズ6~7作にあたる『風立ちぬ』を読んだ。 シリーズもので読み続けている数少ない作品だ。 登場人物、一話完結のストーリー、作風などが、気に入っているせいだろう。 テレビで放映されたときも、結構、見ていて、イメージもピッタ…
最近、お気に入りの『町田そのこ』の、ちょっと、軽めの作品とも言える『コンビニ兄弟』を読んでみた。 はまった奥田英朗氏の伊良部医院シリーズのような期待感があった。 九州だけに展開するコンビニストアーチェーン『テンダネス』の名物店、門司港こがね…
ジェフリー・アーチャーの有名な『ケインとアベル』の続きとも言える本著を読むことができた。 2019年に『ケインとアベル』を読んで、面白かったので、すぐに読もうと図書館に予約を入れたのだが、返却が遅れたかで、読むことができないでいた。 そのあと、…
中山七里の『さよならドビュッシー』を読んだ。 テレビで、『能面検事』を見ていて、面白いので、同じ原作者の本も読んでみようかと思い、このミステリーがすごい!大賞を受賞した本書を読んでみた。 前半は、こうも悲惨な事故か事件が次々に起こるものかと…
岩井圭也は、注目している若手小説家の一人で、今回、3冊目になる『プリズンドクター』を読んでみた。前回読んだ山岳小説あり、今回の医療ミステリーあり、分野も多岐のような気がする。 背表紙に、奨学金免除のため、しぶしぶ刑務所の医者になった主人公が…
久しぶりに映画を見てきた。子供のころ、スパイ大作戦というテレビ映画に夢中になっていた。 おはよう。フェルペス君... このテープは、消滅する.. この文句に魅了されたものだ。当時、いつもは、もっと、早く寝ていたのだが、このドラマの日だけは、兄貴と…
村上海賊の娘を読み終えた。 4巻もあったのかというくらい、あっというまに読み終えた感じだ。 とにかく、海賊たちの海戦の描写がすごかった。逆転、逆転の連続なのだ。 それにもまして、著者の資料、史実へのこだわりには、すごいものを感じた。 最後に、主…
本屋大賞と吉川英治文学新人賞をダブル受賞した本書が、気になっていたが、文庫本で全4巻という長さに、躊躇していた。 しかし、読み始めると、面白くて、あっというまに1~2巻を読むことができた。 映画で『のぼうの城』を見て、面白かったが、まさに、同…
ROBERT B.PARKERの『SMALL VICES』を読んだ。 ROBERT B.PARKERの作品では、洋書で2冊目、エドガー賞受賞の『約束の地』を翻訳書で読んだのを含めれば3作目だ。 以前、ある大学で、学生への洋書の入門書としてROBERT B.PARKERを進めていたと聞く。その時には…